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映画【チェイス】の公開から16日経過しました。12月20日からは1日1回上映に変更になった劇場も多いようですが、まだ上映は継続中。これからご覧になる場合は、上映館、上映時間を事前に再度ご確認の上、映画館に足を運ばれた方がよいかと思います。
http://www.eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=300

【チェイス!】は観客動員数的には同じくアーミル主演で昨年日本で大ヒットした【きっと、うまくいく】程のヒットになっていないようですが、見た観客の方々の評価は引き続き良いです。
https://coco.to/movie/37405
coco
(注)ラーニー・ムケルジーは出演していません↑

引き続き私は地道にチラシを配ったりして口コミ宣伝を続けています。

ところで、先日このブログでも紹介した「ビッグイシュー 日本版」Vol.253 (Dec 15, 2014号)を入手しました。そして、記事を読んだ中で印象に残った内容を紹介してみようと思います。2ページ半にわたるインタビュー記事はとても良い内容でした。アーミルと監督の写真も2人の表情のいい写真が掲載されています。

【チェイス!】はインドでの興行成績No.1を誇る映画であることから、今のインド人(特にヒンディー語映画の観客であるインド人)の映画に求めるトレンドを知ることが出来る格好の映画ともいえます。

私はそもそもインド映画が好きになる前に、日本の新旧の映画を含め、古い映画から新しいものまで、アメリカハリウッド映画、ヨーロッパ、中東、イラン、アジア、アフリカ、ラテンアメリカなどの世界中の映画を、本当にたくさん見てきました。特に大学生の頃には月に数十本映画館で観ており、世界中の幅広いジャンルの映画を見る映画好きでした。 そして、映画を通して世界中のさまざまな歴史や文化、人々の暮らし、考え方、宗教、政治について学ぶごとができました。そして、これからも映画を通していろいろ学んでいくと思いますし、それが私が映画を観る楽しみでもあります。
そして、こうした色んな世界中の映画を観ることで、逆に日本映画や日本、日本人、日本の文化の良さにも改めて気づかされました。

上述のビッグイシューのアーミル・カーンとヴィジャイ・クリシュナ・アーチャルヤ監督のインタビュー記事の中に私がこれまで経験してきた映画体験と重なる、「そのとおり!」とうなずけることが書いてありました。

以下、記事より引用。
・・・・・監督はこう話す。(中略)『映画は「エンターテイメントではありながら、親善大使のような役割を果たしている」と指摘する。「私は黒澤明監督の映画が大好きですが、彼の映画を観ることで日本をイメージすることができます。映画を通して異なる文化を学び、友人や家族のために、その知恵を持ち帰ることができるということです。政治や経済的な施策に比べれば、ゆっくりとしたプロセスですが、確実にインドを良い方向に導いてくれるはずです。他文化を受け入れ、お互いの相違を喜ぶこと。映画やアートの役割は、金銭的な利益よりも、そういう見方をもたらしてくれることではないでしょうか」監督の言葉を受け、カーンもこう続けた。「インドとハリウッドに限らず、映画の世界では国同士の融合はすでに数多く行われています。相手の国を受け入れて尊重するということが映画の世界ではごく自然に行われているのです」

この記事の続きを読みたい方はぜひ、お近くの駅前などにいるビッグイシューの販売員さんを探してこの号を入手してお読みくださいね。
http://www.bigissue.jp/latest/index.html

このインタビュー記事以外でも来日したこの二人が日本や日本の映画をリスペクトしていると話していてとても嬉しかったです。

次は来月公開の【ミルカ】についての紹介記事を書きたいと思っています。

それではまた次回。